サン都市計画社長・森口公晴のブログ

量的緩和政策について

FRBは16日ついにゼロ金利政策と量的緩和政策を決定しました。FF金利の誘導目標を0%~0.25%とし、国債や住宅ローン証券を市場で直接購入することになりました。FRBはそのために今後ドル紙幣を一生懸命増刷します。結果的にバランスシートは膨張していきます。本日日銀も短期金利の誘導目標を0.1%とし、資金供給の拡大方針を鮮明にしました。企業が発行するCPや国債を市場で直接買い取ることにより今後日銀の資産も膨張していきます。日本政府も株式買い取り機構による買い取り額を2兆から20兆へと拡大表明しました。原資は税金や国債です。

一連の政策は、今日の世界的なデフレ市場に対する中央政府が打てる最終の政策です。市場の信用収縮が止まらないために、信用=紙幣そのものを増刷するのです。

今後市場に増大していく貨幣の向かう先はどこでしょうか。貨幣という実弾によって相場を一時的に買い支えることは出来ても市場の信用創造を回復させるための契機となるのでしょうか。もしも石油や食料等の物に向かったら大変なインフレを引き起こすことになります。そうしますと大変なスタグフレーション(不況とインフレの同時進行)になってしまい、世界中に失業者が溢れることになってしまいます。

そうならないためにも今後市場経済の徹底した情報公開・透明性が確保されることによってこれまで傷ついた信用が回復されることが望まれます。

2008.12.19

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