サン都市計画社長・森口公晴のブログ

エコはトレンドからパラダイムの転換へ

世界経済は今まで豊かさを実現するために、自由貿易主義、市場主義、経済成長、給与所得増、といった価値観(パラダイム)を優先して邁進してきました。しかし、そのひずみが金融市場の混乱、貧富の差の拡大、過度の石油依存による温暖化や紛争等、負の側面を招いてきたことも事実です。

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神のみえざる手に委ねられているはずの金融市場は、実際には中央銀行の政策や、格付会社や証券会社(格付けや目標株価等)に左右されてしまっているのが現実です。

昨今の好不況の波は徐々に短く振幅は大きくなっており、市場の参加者は投資目的から投機目的(キャピタルゲイン目当て)に変質しつつあり、流動性は実体経済にまで染み渡る余裕がなくなり、いわんや給与所得に波及する余地は少なくなりました。

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日本政府をはじめ各国政府は改めてCO2削減目標を宣言し、それに呼応するように、毎日新聞紙上にソーラー発電やリチウムイオン電池、電気自動車、水素エネルギー等々の記事が掲載されています。今まではエコはトレンドとして受け止められていた部分もありましたが、脱石油の技術革新によって、経済合理性の側面からもいよいよエネルギー革命を迎えつつあるように思われます。

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真の豊かさの実現のためには、国も個人も今後地産地消の自立型経済へとパラダイムが転換していくことが願われます。国単位、地域単位、個人単位でエネルギーと食料の自立性が高まれば、国も個人も世界経済の動向や給与所得の変化に今以上に神経質になる必要はなくなると思います。情報化や技術革新のグローバル化が今後益々進展していくことで、地産地消の自立型経済を支えていくことが願われます。
2009.7.4

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