サン都市計画社長・森口公晴のブログ

新年明けましておめでとうございます。

昨年中は沢山の皆様にご支援、ご協力頂きまして厚く御礼申し上げます。
今年も社員一同、不動産の多種多様なニーズにお応えすべく精一杯努力致しますので、
ご指導、ご鞭撻の程どうぞよろしくお願い申し上げます。

弊社は昨年代々木八幡駅直近の渋谷区富ヶ谷1-3-12に「サンシティ富ヶ谷」という飲食綜合ビルを竣工、稼働致しました。お陰様で多くの店舗に出店頂き、どちらも大変賑わって頂いております。
代々木八幡・上原エリアは首都高環状6号線及び山手通りの竣工と共に渋谷、新宿、原宿、中目黒などの商業エリアと線から面的な繋がりへと発展しつつあります。近年マンションの増加で定住人口は増加しており、飲食、物販、サービス店舗に対するニーズも高まっています。10年前まではちょっとした食事や買い物は渋谷、新宿でしたが、近年は単身者と二人世帯が全世帯の8割を超え、普段使いやほろ酔い気分で帰れる距離感の店が多く求められるようになりました。コンビニやミニスーパー、飲食店舗、美容院やマッサージ店の増加も頷けます。今後も同様の傾向が続いていくものと思われます。
今後、1ドル120円の円安と株価の安定が続く限り、東京の住宅地やマンションの価格は値上がり傾向が続くものと思います。全米住宅価格指数(ケースシラー)によると全米主要都市の住宅はこの2年間で2割近く上昇しており、金融危機以前に迫る勢いです。片や東京は東証住宅価格指数(マンション)を見ても2年間で1割強の上昇にとどまっています。東証株価指数は金融危機以前に戻りましたが、住宅価格は未だ5合目といったところです。為替はこの2年間対ドルで4割以上円安が進みました。アベノミクスによる施策も今年はさらに本格化します。ここ数ヶ月の都心部高層マンションに対するアジアの富裕層の購入意欲は相当なもののようです。
6年前のサブプライムローンに端を発した経済危機によって信用収縮を起こした世界経済は株式相場を見る限り経済危機以前の状態に回復しつつあります。しかし実体経済は未だ回復途上です。各国中央銀行や政府の過剰流動性政策によって資金はだぶついており流動性バブルが起きています。6年前のバブルの主役は欧米のメガバンクや証券会社で、信用創造の崩壊によってもたらされた経済危機の救済役を各国政府や中央銀行が買って出ました。その結果、バブルの主役がメガバンクや証券会社から各国政府や中央銀行に移りました。先進国のみならず中国やロシア、ブラジル、韓国等世界中で大量の紙幣を増刷しています。次に世界規模でバブルがはじけた場合の救済役は世界中どこにも見当たりません。既にロシアの通貨は暴落しています。したがって各国中央銀行、政府は6年前より一層相場を注視、管理しています。大量の資金の行き場が無いため、先進国は国債の消化やメガバンク、大手企業に、先進国以外は独占企業体や特権階級に資金が集中しています。この結果何が起こっているかというと資金のゆがみ、格差社会です。中国共産党の汚職幹部1人の隠し資産が1兆円を超えていることからも容易に想像できます。今後格差社会に異を唱える人々による政変、革命などの可能性も否定できません。不正資金、余剰資金がテロリストに供給される可能性も高まっています。いつの時代もそうですが、世界経済は微妙なバランスの下に未踏の領域を進んでいくものと思われます。
2014.12.31


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